2011年9月21日水曜日

このブログについて

このブログは、自分が「田舎で働き隊」でインターンを行う約5ヶ月間限定のブログにしようと思っています。


また、このブログでは、常吉という地域を、「自分」というフィルターを通して見た姿を綴っていこうかと考えています。
「自分」というフィルターは、ここでは都市部出身および、未熟ながらも生態学を勉強している視点からのフィルターになると思います。


自分を通した常吉を、ブログという形で「見える化」することにより、今までとは違った常吉の見方が得られ、地域の「良さ」が広がるのではないか、またそこから新たな活性化の切り口が見つかればいいなというのがねらいでもあります。

短い間ですが、どうぞよろしゅう願います。

自己紹介

皆さん初めまして。kenseと申します。

自己紹介をば。
現在大学院修士1回生。ランドスケープをキーワードに人と自然の関わり方についてぼちぼち研究しています。
後期から休学して、2011年8月23日から2012年1月23日まで、農林水産省・農村活性化人材育成派遣支援モデル事業「田舎で働き隊」として京都府京丹後市常吉という地域でインターン中してました。




現在のキーワードは、
ランドスケープ/景観/保全/生態学/生物多様性/農村/第一次産業/コミュニティ/アウトドア/自転車/遊び


まじめなことも好きですが、もっとゆるく、肩肘張らずに生きていこうと思います。


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常吉という地域は、常吉村営百貨店という、全国でも珍しい住民自らが運営する地域の商店です。市町村合併に伴って、地域の重要な買い物スペースであったJA支所がなくなることが決定したのに対し、自分たちでそういう場所を作ったらいいじゃないか、という気概のもとにできた場所です。


そこでは高齢化が進む農村地において顕在化する、いわゆる「買い物難民」にとっても重要な買い物スペースであると同時に、地域の住民が気軽に寄っておしゃべりをするようなコミュニティスペースでもあります。


「村営」という表現は、ここが地域住民による運営であるということを意味し(ここは行政区域での「村」ではない)、「百貨店」という表現は、「何でもあるから百貨店」というコンセプトのもと生活に必要なものを取り揃えているという意味です。


「農業」と「暮らし」と「福祉」をコンセプトとし、観光客をがんがん呼び込んで活性化をしよう、というのではなく、地域の住民が自分たちのコミュニティの中だけでもやっていけるようなモデルを目指しています。


農ある暮らし体験 常吉村営百貨店 はこちら
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そんな地域に、生態学を勉強している自分がなぜ飛び込んだのか。




僕が生態学を勉強し始めたのは、「人と自然の適度な関係ってどんなのだろう?」という問いに興味があったためです。もともと生き物が好きだったので、大学は森林科学科に入ったのですが、やっていくうちに生物多様性という概念に出会い、里山という人が生態系のサイクルにとけ込んだ空間に出会い、そこの多様な土地利用が織りなすランドスケープのパターンとそのプロセスのダイナミズムに出会い、そうした空間が持続可能であるためには自分はどのようなことができるのだろう、と考えるようになりました。


1つにはそうした空間が「人間にとって有益な」生態系サービス(※)を享受できるために自然環境を保全していくことが考えられると思います。
(※)生態系サービス:生物多様性はそれ自体も価値を有していますが、多様な生物に支えられた生態系は、私たち人類に多大な利益をもたらしています。①供給サービス(食糧、水など)②調整サービス(気候緩和、洪水調整など)③文化的サービス(地域固有文化、宗教など)④基盤サービス(①〜③を支えるサービス。光合成による酸素合成、土壌の形成など)  図で見る環境/循環白書 環境省


しかし、一方里山のような環境は人間の(かつての)生業(農業や林業(水産業))による中規模攪乱なくては存続し得ない環境です。
そうした生業がしっかり成り立つためには、(もちろん行政や政治による第一次産業に資する役割は大事なのですが)まずはそこに暮らす人々の暮らしが成り立つことが重要なのではないかと考えるようになりました。ここでいう「暮らしが成り立つ」とは、経済的にその地域が自立して活き活きと暮らしていけことがより大事なのではないかと考えました。




そうしたことから、気づいたら常吉にいました。簡単に言うとこんな感じです。


常吉の地域づくりの最前線におられる方々は皆一生懸命で、本気で地域を魅力的なものにしようとしている。そんな姿に活力をもらいながら、微力ながら(気持ち的には大きく)地域の元気に貢献できたと考えています。


そんな感じです。よろしくお願いします。


Twitterでもつぶやいていますよろしくです。






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